オーストラリアでの教師への道

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皆さん こんにちは。

日本からのお問い合わせでも多い、オーストラリアで教員登録する際に必要な情報を今日はご説明します。まずは基本情報から。

コース概要 (各コースともに実習必須)

大学レベル Bachelor 教員免許取得可能コース 4年                  (各大学によってさまざまな名称になります)

大学院レベル Master of Teaching 2年

以前の投稿でもいくつかの大学の教員免許コースについて紹介しております。興味のあるかたは下記リンクからご覧ください。

学校1 学校2

免許の種類

幼稚園教員(3歳~5歳 場合によっては8歳まで) 小学校に入学前の幼稚園、チャイルドケアで子供たちに教えるほか、コースによっては小学校の低学年まで教えることも可能です。

小学校教員 (5歳~12歳 場合によっては14歳まで) 小学校全般の学年を教えるほか、中学コースの7,8年生まで教える場合もあります。2020年11月30日現在小学校教員は永住ビザ申請に有利な中長期リストには含まれていません。

中高教員 (13歳~18歳くらいまで) 中高で教えることができますが、通常自分の教える科目2科目を選んで登録をするようになります。この2科目は大学(Bachelor)レベルで何を主に専攻したかによって決定されます。

またオーストラリアで教員として教えるためには、各州の教育委員会に登録をしなければなりません。各州ごとに若干規定が異なりますが概ね以下の通りです。

英語力ー教育委員会が指定する英語圏の国の大学レベル以上で4年以上の就学期間

ーIELTSテストで平均7.5 Speaking・Listening 8.0 Reading/Writing7.0

オーストラリア、カナダ、イギリス、アメリカ、アイルランド、ニュージーランドで大学レベル以上の最低4年間の就学証明もしくはアイエルツのスコア上記を登録時に提出することになります。他の職業の認定団体ではIELTS以外のテストも許可されていますが、教員登録にはIELTSのみとなり、そのほうか少数のマイナーなテスト認定のみとなっています。

読み書き数字能力テスト(Literacy and Numeracy Test) 合格

これは入学したコース内で受験するようにいわれます。各大学ごとにいつまでに受講しなければならないかが異なり、最初の1年目まで、2年目まで、合格がないと卒業証書がもらえないなどの大学もありますので、早めの受験・合格が必要です。このテストはオーストラリア人にも課され、毎回大人人口の上位30%の読み書き数字レベルが最低スコアとなりこれをこえると合格です。通常は3回まで再テストが認められ、これをこえると大学の承認が必要となります。このテストの詳しい内容はこちら

教師適正検査 合格

各州ごとに適正検査内容が異なりますが、大半の州ではコース申請時にこの検査結果も審査対象となります。ビクトリア州ではCASPerというテストの結果をもとに大学入学が合否がきまります。その他の州では適正をみるためにいくつかの質問がなされ、それを作文で提出するようになります。

上記の条件をすべてクリアして、晴れて教員登録が可能になり、教師として第一歩をオーストラリアでふみだすことが可能です。教員はオーストラリアでもたくさんの移民が活躍している職業の一つといえます。日本人の方も日本語教師としてこちらの学校でオーストラリア人の子供たちに教えながら活躍されています。年収も各州によって違いますが、初年度で大体年収65000ドル~となっており、お休みは各学期(年間4学期)の間に2週間づつ、クリスマス休暇は6週間となっています。

日本で教員免許をお持ちの方は、直接州の教育委員会にオーストラリアの教員免許と同等かどうかを審査してもらうことが可能ですが、オーストラリアと日本の必須実習期間が異なるため、通常はこちらでのコース履修を提案されるようになります。

オーストラリアで教員になることに興味があるかたは、ぜひIAEまでお問い合わせください。